New Album 「AMPLITUDE」をリリースし福岡でラジオ番組も決定!宮原颯インタビュー

irienchy New Album 「AMPLITUDE」リリース記念ツアー 〜旅すれば鐘が鳴るなりイリエンチー〜

irienchyの現在地、そしてこれから——

元MOSHIMOのベース宮原颯とドラムの本多響平が新たに結成した、とことんハッピーな4人組irienchy(イリエンチー)。2020年に結成し、3枚目であり初の全国流通となるニューアルバム『AMPLITUDE』を3月23日(水)にリリース。このアルバムを引っ提げて、『AMPLITUDE』リリース記念ツアー 〜旅すれば鐘が鳴るなりイリエンチー〜を開催!さらに!FM福岡でのレギュラー番組「入江ん家 鍵、あいとーばい」が4月からスタート。

新たに動き出したirienchy(イリエンチー)の現在地と想いについて語ってくれた————

 

——アルバムのタイトル  「AMPLITUDE」は、振り幅や広さを表現する言葉ですが、どんな想いをタイトルに込められたのですか?

音の振り幅をどんどん大きくしていきたいという意味と結成して2年間、いいこともあれば悪いこともあって、心の振り幅というか、そういうものを詰め込むことができたので、メンバーでこのタイトルに決めました。

——メロディーは爽快なシティポップチューンで宮原さんの歌い方も、明るい感じだったのでその雰囲気のままに聴いていたのですが、それぞれで表現やシチュエーションは異なりますが、歌詞には“切なさ”や“恋しさ”という感情というか、想いのようなものが込められていると感じました。

まず個人的に一番好きだった「メイビー」について聞かせてください。MVもすごく自然な感じで、旅をしようと言っているけど日常の何気ない風景が映像には現れていて。この(コロナ禍で)苦しかった日常から旅に出るように進みだそうというメッセージを受け取りました。

これまで自主制作で作っていた5曲に「メイビー」と「最強の矛」の2曲を新たに制作しました。「メイビー」は、このアルバムを出すことが決まってから書いた楽曲です。

実は今の事務所に声をかけていただく直前までは、このまま音楽を続けていけるのか?と悩んでいた時期だったんです。活動を続けるということは、自分たちで音楽を制作し、レコーディングしてライブをしていくとなると、もちろんお金もかかりますし負担も大きい。このまま続けていけるのかな?という不安はメンバー全員が抱えていたことでもあるんです。そんな時に、今の事務所の方に出会って、こうしてアルバムをリリースすることができました。

これが初めて全国にリリースするアルバムなので、“今から僕らは全国に向けて旅立つんだ”という気持ちと、新しいことが始まるワクワクをする気持ちを大切にしたい。メンバーの関係性は風通しがよくてすごく仲がいいのですが、このままずっと仲良くいられるんだろうか?という不安もこの2年間に抱いていたこともありました。でも一緒にやっていたからこそ、今回アルバムをリリースさせて頂くことができたので、この楽しい気持ちをずっと持ち続けていくためにも、メンバー同士もそうですが関わってくださる方や応援してくださる方を大切にしながらバンド活動を続けていきたいという思いで書いた曲です。

——イントロがとても印象的で世界観が変わるような変化が歌い出しにありますね。こだわった部分や意図していたことはどんなことでしょう?

冒頭の歌は声にエフェクトをかけていて、そこに込めたのは心の声でもあるということと、そこから現実の世界へ移っていくということを表現したかったんです。現実と非現実を一瞬で表現したかったのでそういうアレンジにしています。

——この7曲の中で一番最初に作ったのはどの曲ですか?

Message」です。これは初めてイリエンチーで作った曲です。ちょうどこの歌を書いた時、自分の想いをうまく人に伝えられない時があって。これを言ったら相手はどう思うだろう?とか考えすぎてしまうことに悩んでいたんです。自分が何が好きで何が嫌いなのかすらも、そして音楽で何を伝えたいのかもわからなくなっていた時で。

だから曲も書いていなかったのですが、ふと今の気持ちを書いてみようかなと、曲だったら自分の想いを書けるかもしれない。そう思って書いたのが「message」なんです。

ある時、会社に入ったばかりの新入社員さんが、自分の意見をはっきり人に伝えていている姿を目にしたんです。それを見ていたら、自分が思ていること言えずに黙っていることが情けなくなってきて……。そういえば僕も昔はちゃんと自分の意見を言えていたなと思い出したんです。

でも大人になるにつれ、人の顔色を伺うようになり、自分の言葉で喋らなくなっている自分にも気づいた。もちろん無責任に自分の意見だけをいうのはよくないですが、愛があれば自分の想いを伝えてぶつかっていってもいいんだ、という気持ちを込めて書きました。この曲を書いたことで自分が救われたというか、音楽を作っていけるんだと、そこから始まったのがイリエンチーなんです。

——宮原さんが作られている曲は、悩んでいる人や落ち込んでいるなど少しマイナーになっている気持ちに寄り添ってくれて、そこから楽しい方へ、光の方へ、希望の方へ導いてくれるんだと感じていました。だから宮原さんはすごく優しい方なんだろうと想像していましたが、想像通りです!(笑)

それは自分自身がネガティブな気持ちから曲を作り始めているというのが大きいのかな…。でも「僕って可哀そうでしょ」とは言いたくないので、ポジティブな方へ持っていくんです。今回のアルバムでは、かなり自分の気持ちをベースに書いています。

——そうやって、音楽によって力をもらってきた宮原さんが、このコロナ禍を体験して、今、ポジティブな方向へ向かっていますか?

 「AMPLITUDE」というアルバムは、メンバーやリスナーさんには申し訳ないですが、ほとんど僕が僕のために書いたようなアルバムです。でもこのアルバムを作ったことで、聴いてくださるみなさんに共感してほしいという感情が芽生えた作品でもあります。以前はどちらかというとこれは僕のことを書いている楽曲なのでわからないならいいよ、みたいな気持ちもどこかにあったような気がします。でも今は、少しでも「わかる~!」と思って欲しい感情が生まれてきたんです。

——そういう変化を感じたのはどんな時ですか?

他のアーティストの楽曲を聴いて、僕自身も共感したり救われたりしていたことを、ライブをやっている時に思い出していました。それまで、きっと自分自身にも余裕がなかったんですね(笑)。「僕の気持ちを聴いてくれ!」という一方通行な音楽だったのだと思います。ライブで一緒に盛り上がってくれているお客さんの表情を見ていたら共感してくれてうれしい!という気持ちが沸々とわいてきて、それがうれしいというか心地いいというか。でも出来上がった曲を自分で聴くと、まだ“自分感”が強いなとは思いますけど(笑)。

——個人的な感想なのかもしれませんが、私は自分の中にあるネガティブな気持ちや卑屈な気持ちを、わかってくれる人がいたんだ、一人じゃないんだと少し救われた気持ちにもなりました。そして最終的には、ポップな音と言葉で気持ちを引き上げてくれる。くすぶっていた気持ちが昇華されていく心地よさを感じます。

それはすごくうれしいです。僕自身もそういうネガティブな気持ちに共感があるといいなと思っている部分も多いので。でもその思いをポジティブな方へ持っていって欲しい。自分で綺麗ごとを言ってるなと思う時もありますが、綺麗ごとのような世界(気持ち)になって欲しいという願いはあります。僕自身も迷いながら(自分の気持ちを)確かめながら、上がったり下がったりしながら書いているんです。

「メイビー」という曲は、このアルバムを出すことが決まってから書いた曲です。バンドでスタジオに入って、楽器の音を鳴らした時に、すごくワクワクしてきて「俺たち、行けんじゃね?」みたいな気持ちになって(笑)書いた曲。もちろん音楽を続けていくには大変なこともたくさんありますが、こういう気持ちって本当に大事だなと思って、この気持ちはこれからも絶対忘れないようにしよう!ということもあって作りました。

——本多響平さんが作られた「最強の矛」は、宮原さんが作られる楽曲とはまったく異なるカラーがありますね。

響平はライブで楽しめる曲が書きたいといって作ってきたんです。タイトルに関しては…イリエンチーの楽曲タイトルとはちょっと違ったタイトルにするとメンバーで決めていて。だから響平が普通のタイトルをつけてきたら他のメンバーが「それはちょっと違う。攻めれてない!」って言い出すんですよ(笑)。なので、イリエンチーを聴いてくださっている方は、これは響平の曲なんだなとすぐわかると思います。

——このアルバムを携えてのライブが4月11日に福岡で開催されます。ライブができるようになった今の気持ちはいかがですか?

ライブは直接お客さんのリアクションを直接感じることができるので、自分の伝えたいことがどんどん増えていくんです。イリエンチーを結成してすぐにコロナになってしまったこともあって、とにかく歌うことに必死でライブが曲の発表の場にみたいになってしまっていたんです。今年の2月から実際にライブをさせていただいていて、本当にライブが楽しいんです。自分が伝えたい歌に対して、お客さんが素直にリアクションをしてくれて、だったらもっと喜んで楽しんでもらえるためにはどうしようか。という気持ちに変わってきました。

——そして宮原さんは、福岡のご出身でさらにFM福岡でラジオ番組を持たれることになったんですよね!おめでとうございます!

実は今日初めて収録してきたんです。楽曲を聴いていてもわかると思いますが、僕、めちゃくちゃ自信がないんですよ(笑)。今日ブースに入るまですごく緊張していて、つまんない話しかできないだろうな…と思っていたんですけど。スタッフさんたちに褒めていただけたのがすごくうれしかったです!

——では番組名を教えてください!

FM福岡で毎週水曜日の21:00~21:30「入江ん家 鍵、あいとーばい」という番組です。僕は福岡が地元なので、めちゃくちゃうれしいんです。

——楽しみです!それでは福岡のライブを楽しみにしているファンへメッセージをお願いします!

福岡は地元ですし、僕にとっては大切な場所で、ある意味、僕が東京に行って寂しくなったり心細くなったりしていたのは福岡のせいじゃないかと思うくらい、大好き過ぎる場所なんです。これからもたくさんライブで来たいと思っているので、応援してください!

 

 

 

【irienchyプロフィール】

2020年1月に結成された4人組バンド!

元ベース宮原颯と ドラムの本多響平が新たに結成した、とことんハッピーな4人組irienchy(イリエンチー)。ここでは宮原がVo&Gtを担当、Gtに島根出身の諒孟(まさとも)、Baに長野出身の井口裕馬(いぐちゆうま)を迎えた。

はずかしいほど正直な心の声、日常に潜んだセンシティブな感覚を紡いだ詩と、どこかほっとするメロディ。ポップにまとまりながら攻撃的な一面のあるテクニカルな演奏。メルヘンな印象が一変、ちゃぶ台をひっくり返すようなカラフルすぎる曲の数々。ドラム・ベースの歌うようなグルーヴに色鮮やかに曲を染めてゆくギター、そしてなによりボーカル宮原の、胸の奥をくすぐる少年のようなファニーでせつないヴォイス。4人それぞれの感性が絡み合い先が読めない非凡な可能性と美学を秘めた多くの人に愛されるために出会ったキセキのバンド(おおげさ!)が誕生。

一回聴いたら絶対好きになる。ガンガン突き進む彼らの勢いはもう止められないかも。

【公式サイト】https://www.irienchy.com/


irienchy New Album 「AMPLITUDE」リリース記念ツアー 〜旅すれば鐘が鳴るなりイリエンチー〜

一般発売

開催日時

会場

料金

お問合せ

注意事項


リリース情報

  • アーティスト名

    irienchy

  • タイトル

    AMPLITUDE

  • 発売日

    2022年03月23日

  • 価格

    2,000円